その犬は分離不安?留守番のトレーニング方法は?

いつも一緒にいる犬が居たとしても、飼い主であるあなたは買い物などで外出する必要は必ず出てきます。

そのときに、犬を置いて出ていくというのはすごく不安を感じますよね。

特に犬が自分が置いていかれるのがわからず、「あれ?(´・ω・`)」というような表情をしてるのを見ると、「いっそ一緒に連れて行こうか」くらいの気持ちになってしまうこともあるのではないでしょうか。

しかしいつも必ず連れていけるわけではない以上、いつかは犬にも留守番は任せなくてはいけない日が来ます。

少しずつトレーニングをして、犬にも留守番を覚えさせていくことになります。

しかしここで、「分離不安」という犬の精神疾患が問題になってくることがあります。

分離不安がどういったものなのか、そしてそれを直す方法を解説していきたいと思います。

犬の分離不安とは

分離不安とは「愛着のある人物や場所から離れることに対し不安を感じること」を言います。

これはもともと人間に対する心理学用語なのですが、犬にもそういった心理があることがわかっています。

そして犬にも通常の用語として使われるようになりました。

犬の分離不安の症状とは

分離不安とは「愛着ある人物や場所から離れることに対し、不安を感じること」ということですが、留守番をしている犬はみんな同じことを感じているはずです。

なのに分離不安である犬とそうでない犬に分かれます。

ではどういう犬が分離不安としての疑いがあるのかを確かめてみましょう。

飼い主が出ていくとき

  • 下痢や嘔吐をする
  • 食欲の低下
  • 部屋の中で物を壊したり、かじったりする。
  • トイレ以外の場所で粗相をする。
  • 出かけた後でも吠え続ける
  • 自分の足などを噛むなどの自傷行為に及ぶ

上述のとおり、普通の犬でも飼い主がいなくなったら犬は寂しがりますが、ここまでの症状が表れたら分離不安を疑ったほうがいいでしょう。

ただし、出かけたあとしばらくは大騒ぎをしていても、10分ほど経っておとなしくなれば、分離不安の可能性は低くなります。

スマホで留守中の犬の様子を確認できるカメラなどを用意して確認しておくと良いですね。

飼い主が帰ってきたとき

  • 喜びすぎておしっこをする(俗に言ううれション)
  • 飼い主がもう一度外に出た瞬間パニックになる

飼い主が帰ってきたことがあまりに嬉しすぎて、表現が大げさになってしまうパターンです。

興奮しすぎて、犬自身にも抑えが効かなくなってしまっています。

基本的にはこのような状態は普通でもあり得ることなのですが、分離不安も働いているとなるとなかなか治らなくなってしまいます。

その場合、早急な対処が必要となってきます。

犬の分離不安を取り除くには

犬の分離不安を取り除くためには、まず「留守番は日常の出来事の一つ」という認識を与えることです。

留守番という概念を覚えさせる

よく言われるのが、出かけるときとか帰ってきたときには犬を無視しろ、というものです。

出かけるときに「行ってくるよ」というと、犬はそれを「飼い主がいなくなる合図だ。これから一人になるんだ」と認識し、不安になると言うのです。

しかし私に言わせればこんなことに意味はありません。

挨拶をしてもしなくても、玄関のドアが閉じれば犬は「あ、これからしばらく一人だな」と考えるようになるからです。

感づくのが早いか遅いかというだけです。

だったら「ちょっと留守を頼むよ」と挨拶しても不具合はないはずです。

そして、飼い主が帰ってきたときに、かかっていた扉の鍵ががちゃっとなれば、「帰ってきた!!」と思い体中で喜びます。

そのときに留守番してくれてありがとう、という意味を込めて「ただいま」と言って犬を撫でて何が悪いのでしょう。

ここでしなければならないのは、犬に「あ、留守番か。仕方ない。待ってるとするか」というように、留守を日常の一つとして認識させることです。

「留守番を頼むよ」と言ったとしても「必ず帰ってくる」と犬が理解すれば、おとなしく待っててくれます。

ただし、いきなり長時間の外出をしてはいけません。

いきなり長時間の外出をしてしまうと、犬は不安になり、それこそ分離不安が起こりやすくなります。

最初は5分から15分程度。

次に30分程度、と少しずつ外出の時間を長くしていってください。

そうすることで犬も「飼い主が帰ってくる」ということはわかってくるので、必要以上のストレスを抱えることはありません。

そうなったら「留守番頼むよ」と言えば、犬もショボーンとなりながらも「留守番なんだな」と理解して、おとなしく待っていてくれるようになります。

帰ってきたときも、「帰ってくるか不安だったけど帰ってきてくれた」ではなく「やっと帰ってきてくれた」という認識になり、うれションなどの過度なリアクションはそのうちしなくなります。

なお、子犬に長時間の留守番をさせてはいけません。

子犬は膀胱が小さく、排泄回数が多いためです。

散歩など、普段からきっちり可愛がる

「可愛がる」というのは、「信頼を構築する」ということです。

普段から散歩などを怠らず、犬が「飼い主は自分を大切にしてくれている」と感じれば、それだけで犬の不安は和らいでいきます。

ただし可愛がるのと甘やかすのとは違います。

悪いことをしたときはちゃんと叱ってやることも、信頼を構築していくことになります。

また、長時間留守番を任せる場合は、事前になるべく長い時間散歩をして、体力を消耗させておくのも良い手段です。

留守中に悪いことをしていたらちゃんと叱る

これも、「留守中に何か悪いことをしていたとしても怒ってはいけない」と書かれている場合が多いです。

確かに怒ってはいけません。

でも冷静になって、叱る必要はあります。

例えばどこかをかじって居た場合、ちゃんと叱って「それは悪いことだよ」と教えるのは必要なことです。

でなければ、留守のトレーニングをして、犬の不安やストレスも軽減されていったとしても「ひまつぶしにアレかじるか」と、悪気なく同じことをしてしまうからです。

ここでちゃんと「それは悪いことだよ」と教えれば、違う遊びを探すか、おとなしく眠るようになります。

おもちゃを与える

犬は一日の間では眠っている時間がほとんどです。

ただいたい18時間から20時間ほど眠ると言われています。

ですから留守中の犬もほとんどは寝ているのですが、問題は起きている時間です。

本来なら飼い主に遊んでもらったり散歩に連れて行ってもらえるはずの時間がぽっかり空いてしまうわけです。

その時間を埋めるためには、おもちゃを与えておくのが良い手段です。

おすすめのおもちゃとしてはコングというものがあります。

これは真ん中に筒状の穴が空いているゴム製のおもちゃです。

その穴の中に餌やおやつを入れると、犬はそれを取り出そうと一生懸命このおもちゃにかぶりつきます。

中の餌やおやつを食べ終わる頃には時間も経っていて、犬にとって暇な時間を軽減できる、というものです。

こうやっておもちゃを与えることでも、犬のストレスを軽減することができます。

ペット見守りカメラなどで呼びかける

スマートフォンのアプリをつかって、あなたと犬が双方向で会話ができる、ペットの見守りカメラがあります。

こうしたカメラのマイクから留守をしてくれている犬に呼びかけてあげるのもストレスの軽減に繋がります。

またカリカリマシーンSPという、会話ができるだけでなく、遠隔操作で必要分だけドッグフードを出すことができるグッズもあります。

最後に

外出から帰っても心を鬼にして犬を無視しろ、というのが定説ですが、犬に留守を任せて帰宅したときに喜ぶ犬を無視するのは、私には不可能です(笑)。

帰ってきて、荷物を置いて服を着替えたら、10分以上は撫でてます。

犬を満足させるのにもっと手軽でいい方法は、そのまま散歩に連れて行くことです。

しばらく撫でて散歩のリードを持ったら、犬は即座に玄関の方に走っていきます。

そして散歩から帰ってきたら満足して、そのままケージに入って眠るはずです。

他にも個々の犬に合った満足のさせ方があると思います。

定説だけに頼るのではなく、色々と試してあげるのも良いのではないかと思うのです。